沖縄に「てぃんさぐぬ花」という民謡があります。
旋律も美しく歌詞も素晴らしく、私が小学生の頃は音楽の教材にも取り
上げられよく歌われていました。
この曲は、子供から年配の方まで幅広く知られています。
民謡ということもあり沖縄の方言の歌詞で歌われます。
沖縄の音楽は、人々のなかで育ち続けてきました。
私も、子どものころから琉球舞踊にいそしんでおりました。沖縄の音楽を身体で感じて育ちました。
ドイツで暮らしていたときに、今まで勉強の対象でしかなかったクラシック音楽が、昔から地域の人々のなかで自然に育ってきた音楽なのだということを実感しました。
そのとき「あ、沖縄の音楽と一緒だなぁ」と思いました。
沖縄の歌の美しさを、ドイツの友人たちにも聴いてほしい。世界の音楽家にもっと演奏をしてほしいと思ったことを覚えています。
ヨーロッパで生まれたクラシック音楽は、遠く日本の私たちが、プロフェッショナルを目指して勉強するものになっているのに、なぜか沖縄の音楽は、世界ではあまり知られていません。
クラシック音楽は、普遍的な美しさを奏で続けてきました。100年、200年という時の洗礼を受け、現在もなお美しく新しく演奏されています。世界中の人たちに愛される音楽になっています。
私は、クラシック音楽のスタイルのなかで、沖縄の音楽の美しさを、沖縄の子どもたちはもちろんのこと、世界の友人たちに聴いてもらいたいと思います。
沖縄の音楽には、クラシック音楽の名曲に勝とも劣らない美しさがあります。この美しさを、クラシック音楽のスタイルで演奏していくということは、クラシック音楽を志す者のつとめと思いました。
作曲家の野平龍一さんのご協力で、沖縄の歌の数々が、沖縄歌曲に生まれ変わりました。これから、ずっとずっと大事に歌っていきたいと思います。
そして、たくさんの方々に聴いていただきたいです。気の早い話ですが、将来、沖縄だけでなく世界中の人たちが、これらの沖縄歌曲をうたってくれる姿を思うと、とても幸せな気持ちになります。
また、今、沖縄では授業量削減の余波を受け音楽も時間数が減り、それに伴い「てぃんさくぬ花」も小学校であまり取り上げられなくなってしまいました。方言の歌詞の意味を知らない子どもたちも多いそうです。
私は音楽家として、子どものころに、美しい郷土の音楽に自然に触れることは、とても大切な情操教育だと思っています。豊かな文化の礎を築くと考えています。沖縄にいるときには、積極的に、子供たちに聴いてもらえる活動を続けていきたいです。できれば、おじいさん、おばあさん、また、お父さん、お母さんと一緒に聴いていただく機会を多くもちたいと思っています。
【野平龍一プロフィール】
桐朋学園大学音楽学部作曲理論学科作曲専攻卒業。 池内友次郎、原博、宍戸睦郎、M.メレル(フランス留学)の諸氏に師事。代表作に交響組曲「あけぼの〜栃木へのいざない」、「音楽物語〜大中寺」、「遠州音楽物語」、「三市民体操」。ジャンルを超えた音楽活動にも積極的に取り組でいる。作曲活動、声楽、室内楽のピアニストとしても活躍中。
【演奏活動】
沖縄の歌シリーズは、ライブ、録音、楽譜出版を計画しています。
沖縄県内では、とくに、保育園、幼稚園、学校、福祉施設、自治会、ホテルや企業等のイベントでのライブ活動をしています。スケジュール等については、お問い合せください。
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